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「吾妻山へ、マツムシソウを見に行きませんか?」と、あるご夫妻から誘われました。
10年前のことです。
9月の初旬でしたが風はちょっと冷たく、小雨まじりの吾妻山は すっかり秋。
山道は、車椅子ではとても動きにくく、通りがかりの方にも手伝っていただきました。
そこには目にも鮮やかな、薄紫のマツムシソウが群生。
園芸種や写真でしか見たことのないマツムシソウ、
思わず「わあ!」と声が出た感動的な瞬間でした。
そしてこの場所で、
奥様手作りのお弁当や珈琲ををいただきました。
温かさに包まれたこのひとときと景色、
今でも忘れることはありません。
10年目にして、あの時 のマツムシソウが描き上がりました。
「ありがとう」と一緒に、お2人に届けたいと思います…。 |
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